ハンドグリップの簡単な選び方
前回は腹筋ローラーのレビューを書かせていただきましたが、今回はハンドグリップの簡単な選び方についてご紹介させていただきたいと思います。
ハンドグリップとは、下記のような握力を鍛えるために使われる器具になります。
ハンドグリップですが、お店などで見てみると、20キロですとか30キロ、40キロ、50キロ・・・みたいな感じで何やら重さが記載されています。
この数値はそのハンドグリップの荷重、もしくは負荷がどの位ありますよ・・・ということを示しています。
この数値が大きいほどにギュっとハンドグリップを握る際により大きな力が必要になります。
簡単な選び方
さて、問題はどの位の負荷のハンドグリップを選んだらいいか・・・ということになります。
数値が低すぎれば、負荷も少なすぎて大したトレーニングになりませんし・・・負荷が強すぎるものだと回数を重ねることができません・・。
ただ、実は簡単な選び方があります。
ハンドグリップは一般的に、自分の握力の50%から60%のものを選ぶと良い・・・と言われています。
例えば、自分の握力が40キロだとすると・・・50%で20キロ、60%で24キロですから・・・20キロのものか、もしくは30キロのものを選んでみてもいいかも知れません。
ただ、いずれにしも自分の今の握力を測定する必要があるわけですが・・・なかなか握力を測定する機会もないと思うんです・・。
でも、大丈夫です・・・実は文部科学省から年齢別の握力の平均値が発表されていまして・・・自分の年齢・性別から平均値を見て、その数値を元に選ぶという方法があります。
下記はそのデータになります。
握力(kg) | ||||||
性別 | 男子 | 女子 | ||||
年齢 | 平均値 | 50%の値 | 60%の値 | 平均値 | 50%の値 | 60%の値 |
15 | 39 | 20 | 23 | 26 | 13 | 15 |
16 | 42 | 21 | 25 | 27 | 13 | 16 |
17 | 44 | 22 | 26 | 27 | 14 | 16 |
18 | 43 | 22 | 26 | 27 | 14 | 16 |
19 | 44 | 22 | 26 | 28 | 14 | 17 |
20-24 | 48 | 24 | 29 | 29 | 14 | 17 |
25-29 | 48 | 24 | 29 | 29 | 14 | 17 |
30-34 | 49 | 24 | 29 | 29 | 15 | 18 |
35-39 | 49 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
40-44 | 48 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
45-49 | 48 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
50-54 | 47 | 23 | 28 | 28 | 14 | 17 |
55-59 | 45 | 22 | 27 | 27 | 13 | 16 |
60-64 | 42 | 21 | 25 | 26 | 13 | 16 |
65-69 | 39 | 20 | 23 | 25 | 12 | 15 |
70-74 | 37 | 18 | 22 | 23 | 12 | 14 |
75-79 | 35 | 17 | 21 | 22 | 11 | 13 |
出典:文部科学省 運動能力調査調査結果統計表
例えば、30歳の男性を例にとってみます。(上記の赤い背景の部分をご覧ください)
30歳の男性の握力の平均値は49キロとなっています。49キロの50%で24キロ、60%ですと、29キロになります。
ですので、30キロ程度のハンドグリップを選ばれるといい・・・ということになります。
平均よりも握力が強い方はそれよりも負荷が少し大きいものを、握力が平均よりも弱いという方はそれよりも少し負荷が少ないものでもいいかも知れません。
もし、正確にご自分の握力を知りたいと言う方はハンドグリップ・メーターもしくは、握力計と言いますが、そういった器具を入手されてみてもいいかも知れません。
トレーニングしながら、時々数値を測って、数値が上がっていることを確認しながらトレーニングを重ねてゆくのも楽しいと思いますので。
この文部科学省の平均データを見る限り・・・大体まとめますと・・・
・20代から50代の男性は30キロ前後のモノ
・60代以上の男性は20キロから30キロ程度のモノ
・20代から50代の女性は20キロ前後のモノ
・60代以上の女性は15キロ前後のモノ
・・・が良さそうです。
勿論、トレーニングをしてゆく中で数値も変化してゆくと思いますので・・・その時々に合せて負荷の違うハンドグリップを購入するのも1つの方法かなと思います。
そういう意味では・・・自宅に握力計があると便利なのかも知れません。